子どもとの約束を破ってしまった!
あなたは、うっかり子どもとの約束を破ってしまった経験はありませんか?
たとえば、子どもと「今週の土曜日に動物園に行こうね」という約束をしたけれど、急な仕事が入って行けなくなってしまったなどです。
わざとではないとはいえ、約束を守ってもらえなかった子どもは、悲しい気持ちになりますね。
「ママのうそつき!」と言われることもあるかもしれません。
実は、このようなケース以外にも、親は知らず知らずのうちに子どもとの約束を破っていることがあるのです。
「○○したら、△△してあげる」の声かけに注意
親はよくこのような言葉を口にします。
「○○したら、△△してあげるね」や「○○しないと、△△してあげないわよ」という声かけは、親が子どもに条件を提示して約束を交わしていることになります。
ここでもし、ごはんを全部食べていないのにも関わらず、子どもに大泣きされて、結局お菓子を与えてしまったらどうなるでしょう。
親は約束を破ることになり、子どもは「条件をクリアしなくても欲しい物は手に入るんだ」ということを学びます。
逆に、子どもがごはんを全部食べるという条件をクリアしても、親がお菓子を与えるのを忘れてしまったらどうでしょうか。
これも親は約束を果たさなかったことになり、子どもは「親が嘘をついた」と感じてしまいます。
親が約束を守らなかったときの子どもへの影響
たとえそんなつもりはなかったとしても、上記の例のように親が子どもとの約束を守れなかった場合、子どもにはどんな影響があるでしょうか。
●子どもを悲しませたり、怒らせたりする
●約束は守らなくてもいいものだということを教えてしまう
●子どもも嘘をつくようになる
●親としての信頼を失う
では、親が約束を守れなかったとき、どのように対応すればいいでしょうか?
親が約束を守れなかったときの対応
親だって人間ですから、すべての約束を完ぺきに守るということは難しいものです。
もし子どもとの約束を守れなかったときは、次のように誠実に対応してあげましょう。
素直に謝る
親が悪かったところを認めて、素直に「ごめんね」と謝りましょう。
そして、なぜ約束を破ってしまったのかを説明してあげてください。
「仕事が入って動物園に行けなくなってしまった」「本当にうっかりして忘れてしまった」など、正直に理由を伝えます。
誠心誠意気持ちを込めて謝れば、子どももわかってくれるはずです。
子どもが落ち着くまで共感する
親が謝ったとしても、まだ反発して気持ちが落ち着かない場合は、子どもの心が落ち着くまで、子どもの気持ちに共感します。
「ママに△△してほしかったのね」「約束を守ってもらえなくて悲しかったんだね」など、子どもが発する言葉や感情を受け止めてあげましょう。
アイデアを出し合って解決策を決める
それでもまだ子どもが納得していないようなら、代替案を出してみましょう。
先ほどのように「仕事が入って行けなくなってしまった」という場合は、「次の土曜日なら動物園に行けるけど、どうかな?」と提案します。
「本当にうっかりして忘れてしまった」という場合は、「今度からちゃんとメモに書いて忘れないようにするね」と言って、次は約束を守るようにします。
また、「○○ちゃんはどう思う?何かいいアイデアはあるかな?」と子どもにも代替案を考えてもらうと、子どもにも満足してもらえるかもしれませんね。