おこづかいって必要?メリットは?
子どもが大きくなってくると、おこづかいをどうするべきか悩みますよね。
生きていくうえで、お金の価値や使い方を学ぶのは大切なこと。
だからこそ、子どもにはしっかりとした金銭感覚を持ってもらいたいもの。
この金銭感覚を育てるのに役立つのが、「おこづかい」。
では、おこづかいは、何歳から、どのくらいの金額で、どのようにあげたらいいでしょうか?
おこづかいをあげるのは「何歳」からがいい?
おこづかいをあげる年齢は、「○歳が良い」といったきまりはありません。
めやすとしては、「数字がわかるようになってから」。
ほとんどの家庭では、算数を学ぶ小学校低学年(6~7歳)から渡し始めることが多く、就学前に渡している家庭は少ないようです。
ただ、子どもが就学前の場合でも、「お買い物ごっこ」や「一緒に買い物に行く」ことで、お金の使い方を教えることはできます。
「なぜお金で物が買えるのか」「どうやってお金で物を買うのか」などを理解できるようになったら、おこづかいを渡し始めるのもよいでしょう。
おこづかいをあげる「タイミング」と「金額」
おこづかいをあげるときは、「いつ」(タイミング)と「いくら」(金額)を決めましょう。
タイミングには、3つのタイプがあります。
●定額制(月・週・日ごと)
「定額制」は、おこづかい制を習慣化させるのに役立ちます。
定期的にお金がもらえるので、使う計画は立てやすくなりますが、何もしなくてもお金がもらえると感じてしまうことがあります。
●そのつど制(必要なとき)
「そのつど制」は、あげる回数や金額が予測できないため、計画が立てにくいと言えます。
「必要なときはいつでもおこづかいをもらえる」と思ってしまうと、金銭感覚が養われにくいかもしれません。
●報酬制(おてつだいをしたとき)
「報酬制」は、「労働の対価としてお金がもらえる」ということを教えることができます。
ただ、「お金がもらえないと手伝わなくなる」ことも。
(わが家はこれで失敗したことがあります)
このように、それぞれにメリットとデメリットがあるので、親の考えや子どものタイプに合った方法を選びましょう。
また、「いくら」あげるのがよいのかも悩むところですよね。
これにもきまりはありませんが、あげすぎは禁物。
年齢に応じて、「子どもが管理できる金額」を渡すのがよいでしょう。
ちなみに、金融広報中央委員会の資料「おこづかいをもらう頻度・金額(2015年度/平成27年度)」によると、おこづかい(月1回)の平均値は、小学校低学年で1,004円、中学年で864円、高学年で1,085円となっています。
上手なおこづかいの渡し方
おこづかいを渡すときは、子どもの目を見て「大切につかってね」とひと声かけて、直接手渡ししましょう。
テーブルに置くなどして、間接的に渡さないようにします。
そして、子どもには、「ありがとう」と言って受け取ってもらうようにしましょう。
直接手渡しすることで、お金は大切に扱うものと理解してもらえます。
お金の管理ができる子に育てるには
子どものお金の使い方は、タイプによってさまざまです。
もらったらすぐに使い切ってしまう子や、使わずに貯めておく子もいるでしょう。
「使うだけ」「貯めるだけ」のどちらかに偏ってしまわないように、「使う」「貯める」をバランスよくやっていけるようにするのも親の役割です。
そのためには、「何がほしいのか」「いくら必要か」「いつまでに貯まりそうか」を子どもに考えさせて、計画を立ててもらうのがよいでしょう。
また、お金を管理できるようにするには、「おこづかい帳」をつけることをおススメします。
最初のうちは、親子で一緒に楽しみながら進めてみましょう。
おこづかい帳をつけることで、早いうちからお金の管理方法を身につけることができます。
おこづかいをあげる時期、金額、渡し方にはいろいろな考えがあり、きまりはありません。
その家庭に合った方法を選択してみてくださいね。