子どもがいじめられているみたい
子どもが、「○○ちゃんがいじわるする」「△△くんがこんなことしてきた」と言ってきたら、「いじめられているのではないか」と心配になりますよね。
このようにはっきりと伝えてこなくても、「なんとなく元気がない」「急に甘えん坊になった」「反抗するようになった」「幼稚園に行きたがらない」など、いつもと違う様子を見せるようになった場合も、もしかしたら、いじめられているサインかもしれません。
もし自分の子どもがいじめられていると知ったら、とても辛い気持ちになりますよね。
驚き、怒り、悲しみ、不安、心配などの感情があふれ、親自身がとても動揺してしまうこともあるでしょう。
では、子どもがいじめられたときは、どのような対応をしたらいいのでしょうか。
してはいけないNGな対応
●ねほりはほり聞く
子どもがいじめられていると知ると、親は「誰にいじめられたの?」「いついじめられたの?」「どんなことをされたの?」と聞きたくなります。
でも、矢継ぎ早にあれもこれもと聞かれると、子どもは自分が責められているように感じてしまいます。
質問攻めをすると、まだ言葉でうまく説明できない子は、余計に黙ってしまうかもしれません。
●聞き流す
子どもが悩みを訴えてきても、「それはあなたの気のせいよ」「○○ちゃんも悪気はないと思うよ」「お友だちなんだから仲良くしようね」と、真剣に取り合わずに聞き流すことがあります。
忙しいときや時間のないときにやりがちな対応ですが、このようにされると、子どもは「自分は大切にされていない」と思ってしまいます。
●「やり返しなさい」と怒る
親が、「やられっぱなしはよくない」「もっと強い子になってほしい」などと思うと、子どもに「言い返しなさい」「やり返しなさい」と言うことがあります。
しかし、子どもはそれができないから悩んでいるのです。
このような対応は子どもに大きなプレッシャーを与えるだけでなく、「言う通りにできない自分はダメな子だ」と自己否定するようになってしまいます。
「いじめ」は人を傷つける行為であり、起きてほしくないことですが、残念ながら完全になくすことはできません。
どのような子が、いじめられやすいのでしょうか。
いじめられやすい子とは?
いじめられやすい子の特徴
●気が弱く、おとなしい子
●目立つ子
●真面目すぎる子
●対人関係が苦手な子
●みんなと同じことができない子
●いじめる側から見て、弱いまたは劣っていると感じる子
では、いじめられない子に育てるには、どうしたらいいでしょうか。
いじめられない子に育てるには
「いじめられない子」に育てるのに一番重要なのは、「自己肯定感を育てること」です。
自己肯定感とは、「自分は愛されている」「自分には生きる価値がある」「自分は大切な存在だ」と自分を肯定する感情のこと。
自己肯定感の高い子どもは、自分に自信があり、強くて折れない心を持っています。
また、はっきりと自己主張ができ、堂々としているので、いじめられにくいと言えます。
自己肯定感を育てるために必要なこと
子どもの自己肯定感を育てるには、次のことを心がけましょう。
●子どもが何でも話しやすい親になる
●子どもの話を真剣に聞き、共感してあげる
●がんばったことを認めてあげる
●小さな成功体験を積ませてほめてあげる
●子どもを愛していることを伝える
「子どもがいじめられている」と知ったときは、動揺せず、冷静に対応しましょう。