ちゃんと反省して「ごめんなさい」と言っている?
子どもが何か悪いことをしたら、親としてはちゃんと謝ってほしいと思うもの。
でも、言葉では「ごめんなさい」と言っていても、その後はケロッとして、また同じ行動をくり返すことも。
これでは、「本当に反省しているのかしら?」「ごめんなさいは口だけなのでは?」と思ってしまうこともあるでしょう。
では、「悪いことをしたら謝る」ということをきちんと理解してもらうには、どうしたらいいでしょうか。
「ごめんなさい」が口だけだと思うのはどんなとき?
●謝まりはするがまた同じことをくり返す
叱られるとすぐに「ごめんなさい」と謝るわりには、また同じことをくり返すことがあります。
親からすると、口先だけで謝っているように感じ、心から反省しているようには見えないこともあるでしょう。
このような場合、子どもはそれが本当に悪いことだと理解していないのかもしれません。
●その場をやりすごすためにとりあえず謝る
叱られたくない、怒られるのがコワイという理由で、その場をしのぐために謝ることがあります。
これは、子どもなりの「怒られないための知恵」とも言えるでしょう。
●親の機嫌を取るために謝る
親の顔色をうかがったり、親の機嫌を取るために「ごめんなさい」と謝ることがあります。
自分は悪いことをしていなくても、親の気分を害することを恐れてそのような行動を取ってしまうのです。
いつ怒られるのかと不安や緊張が続き、おどおどした様子を見せる場合は、怒られることがストレスになっていることも考えられます。
●親が謝ることを強制したとき
親から「ごめんなさいは?」などと謝ることを強いられると、子どもは自分の意志とは関係なく、「ごめんなさい」と言うしかありません。
無理に謝らせようとすると、「なぜ謝らなければならないのか」「どのようなことが悪かったのか」を子ども自身で考える機会がなくなってしまいます。
では、何が悪かったのかをちゃんと理解させるにはどうしたらいいでしょうか?
何が悪かったのかを理解させるには
●まずは子どもの話を聞く
頭ごなしに「ダメでしょ」「ごめんなさいは?」と言ってしまうと、子どもは反省することを学べません。
まずは、何が起こったのか、どうしてそんなことをしたのか、子どもの話を聞いてみましょう。
話を聞いて子どもの気持ちが落ち着くと、親の言葉も受け入れやすくなります。
●短くわかりやすい言葉で伝える
子どもは、良いことと悪いことを判断するのが未熟なため、何が悪かったのかを親が教えてあげる必要があります。
何が悪かったのかを教えるときは、できるだけ短く、わかりやすい言葉で伝えましょう。
このとき、「子どものどんな行動で、ママがどんな気持ちになったのか」を伝えると効果的です。
たとえば、「ぶたれたら、ママはイタイイタイだよ」「バカって言われると、ママ悲しいよ」とママの気持ちを伝えます。
こうすることで、子どもは「ママに痛い思いをさせた」「ママを悲しませてしまった」と理解することができ、自然と「謝ろう」という気持ちになります。
単に「ぶつことはダメ!」「バカと言ってはいけない」と叱るよりも、このような言い方にすると、なぜダメなのかが伝わりやすくなります。
子どもが小さいと「まだ言ってもわからないだろう」と思いがちですが、わかりやすい言葉で落ち着いて話せば親の気持ちは伝わるものです。