いままでママが食べさせていた食事を子どもが自分で食べてくれるようになると、ママもだいぶラクになりますよね。
せっかく手が離せるようになったのに、ここでママを悩ませるのが「遊び食べ」です。
子どもが自分で食べられるようになって間もないころは、食事に1時間くらいかかることもあります。
なかなか終わらない食事にママもぐったり。
そこで子どもが遊び始めてしまうと、ついこんな言葉が出てしまいます。
このように、いつも「早く食べて」と急かされたり、「上手に食べて」と叱られたりしていると、子どもにとっても、ママにとっても、食事の時間がつらいものになってしまいます。
また、ママが注意をすると、おもしろがってさらに遊んでしまうことも。
子どもが遊び食べをするのはなぜ?
そもそも、子どもはなぜ食事中に遊んでしまうのでしょうか?
子どもが遊び食べをするのには、次のような理由があります。
・食べもので遊びたくなった
・おなかがいっぱいで食べたくない
・食事にあきてしまった
子どもは好奇心旺盛です。
だから、目の前の食事を見て、これはなんだろう、触ったらどんな感触だろうと、思わず手が出てしまうのです。
まるでおもちゃや粘土で遊ぶかのように、にぎったり、つぶしたり、まぜてみたり。
これは、ただ興味があってそのような行動をしているだけで、決してママを困らせるためにしているのではありません。
また、おなかがいっぱいになったり、食事にあきてきてしまうと、遊び始めることもあります。
子どもは、長い時間集中してごはんを食べるのが苦手。
食事の時間が長くなればなるほど、遊んでしまう機会が増えていきます。
「なんでこんなことをするのよ!」と叱りたくなりますが、ここは子どもがなぜ食事中に遊んでしまうのかを知ることが、この悩みを解決するポイントになります。
子どもの遊び食べをなくすには?
では、子どもの遊び食べをなくすにはどうしたらいいでしょうか?
(1)ママのまねをしてもらう
好奇心で食べ物を触ったり、思うように上手に食べられなくて、食べ物で遊んでしまうことがあります。
そんなときは、ママが食べているところを子どもにまねしてもらいましょう。
ママが上手に食べるしぐさを見せれば、それをまねしてもらうことで、食事のマナーも教えることができます。
「ママが食べるところをまねしてみてね。上手にまねできるかな~」と誘ってみて、一緒に楽しく食事をとることで、遊び食べも少なくなっていきます。
(2)少しずつ小分けにして出す
食事の時間が長くかかることで子どもが遊び始めてしまうなら、量を少しずつ、小分けにして出すのがよいでしょう。
出した分を食べ終わったら、おかわりするようにします。
このようにすると、最初に「出された量を食べ切ることができた」という達成感を味わうことができます。
また、おかわりができたときは、「がんばった」という満足感も得られます。
ママにとっては少し手間になってしまうかもしれませんが、段取り良く進められるので、遊ぶ機会を減らすことができます。
(3)それでも遊んでしまうときは食事を終わりにする
それでも食事にあきて遊んでしまう場合は、もうおなかがいっぱいなのかもしれません。
最後まで全部食べてほしいと思うところですが、このままダラダラ食べていては、いつまでたっても食事は終わりません。
無理強いは、かえって食事の時間を長引かせてしまいます。
こんなときは、思い切って「あとひと口食べたらごちそうさまにしようね」と片づけてしまいましょう。
もしまだ食べたいのであれば、子どもは「まだ食べる〜」と言ってくるので、そんなに心配しなくても大丈夫。
「食事の時間は遊ぶ時間ではない」というけじめをつけさせるためにも、「食事中に遊ぶのはいけないこと」という意識をもたせましょう。
最後に、子どもが上手に食べ終わったときは、「ごはん上手に食べられたね」「キレイに食べてくれてママうれしいな」「遊ばないで食べてくれてありがとう」などと声をかけ、子どものがんばりを認めてあげましょう。
このひとことがあるだけで、子どもは「ちゃんと食べよう」という意欲がわいてきます。
これで遊び食べをする期間も短くなっていくでしょう。