子どもからの質問に適当に答えてしまった
話せる言葉が増え、3歳を過ぎたころになると、子どもは親にいろいろな質問をしてくるようになります。
このような時期を「質問期」と言いますが、「なんで?」「どうして?」「これはなに?」などと聞いてきます。
これは、子どもの知的好奇心が活発になってきた証拠でもあります。
子どもの質問には、できるだけ答えてあげたいところ。
でも、忙しくて親身に対応できなかったり、答えるのが難しい質問をされて口ごもってしまうこともありますよね。
ここは正しく答えるべきか、それともちょっとあいまいにしておくべきか、困ってしまうことも。
結果として、適当に答えてしまったという経験があるかもしれません。
このように、親が子どもからの質問に適当に答えてしまったときには、どんなデメリットがあるのでしょうか?
質問に適当に答えたときのデメリット
●いつか見抜かれてしまう
たとえば、「赤ちゃんはどこから来るの?」と質問され、幼児期なら「コウノトリさんが連れて来てくれるんだよ」とごまかせるかもしれません。
ただ、小学生ぐらいになると、ごまかしていることが見抜かれてしまう場合があります。
このような妊娠や出産などの質問や正直には答えにくい質問については、子どもの成長段階を考えながら、徐々に正しい知識を教えていくのがよいでしょう。
●いつまでも覚えていることがある
忙しかったり、面倒だったりして子どもの質問に適当に答えてしまったとき、思いがけずいつまでも覚えていることがあります。
その後、その答えをお友だちや周りの人に言ってしまうことも。
このような場面があることも考えて、できるだけ正確に答えてあげるのが良いこともあります。
●親をマネて適当に答えるようになる
親がいつも適当な回答をしていると、子どももそれをマネするようになってきます。
また、子どもが「ウソの答え」だと気づいている場合は、親を「ウソつき」と思ってしまうこともあります。
親が誠実に答えるようにすれば、子どももそれを見習うようになっていくでしょう。
上手な対応とは?
「なんて答えたらいいかかわらない」「正直に答えにくい」という質問でも、一生懸命に考え、誠実に答えている姿を見せましょう。
たとえ正確な答えがわからなくても、「あなたの質問に真剣に向き合っているよ」という姿勢を見せることが大切です。
このように「知りたい」という知的欲求を満たしてあげることで、子どもの学習意欲はさらに高まっていきます。
それでもなんて答えたらいいかわからない場合は、「あなたはどう思う?」と逆に子どもに質問してみたり、「ママもわからないから一緒に調べてみようか?」と子どもと一緒に調べてみるのもよいでしょう。
大人だってわからないことがあっていいのです。
むしろ、親子で一緒に調べる過程を楽しむことができ、答えを出す達成感が味わえます。
また、男性にしかわからないような質問や、パパの方がよく知っているかもしれない質問については、パパに答えてもらうのもいいですね。
困ったときには、「パパに聞いてみようか?」と声をかけて、パパに助けてもらいましょう。
子どもが質問をしてくるとき、正しい答えを知りたいのではなく、ただママやパパと楽しく話をしたいと感じているだけの場合もあります。