食事のときに子どもが遊んでばかり
食事中にもかかわらず、イスから立ち上がり、テーブルを離れてしまう子ども。
そうかと思えば、おもちゃで遊び始める始末。
毎日これのくり返しでは疲れてしまいますよね。
そして、ついこんな言葉が出てしまいます。
親としては食事のマナーを教えたいところですが、このように注意しても、子どもはまったく聞く耳を持ちません。
それはなぜなのでしょうか?
実は、子どもが食事のときに遊んでしまったり、テーブルから離れてしまったりするのには理由があります。
あなたの家庭では、食事のときに次のようになっていませんか?
下記の5つのポイントについて見直してみましょう。
5つのチェックポイントと改善方法
(1)食事の時間が長い
食事には、どれくらいの時間をかけていますか?
子どもの集中力は、大人ほど長くは続きません。
食事の時間が長くなると、子どもは飽きてしまいます。
1回の食事を20~30分くらいになるようにしてみましょう。
遊び始めてしまったら、「もういらない」「食べたくない」のサインかもしれません。
そうなったときは、思い切って食事をさげてしまうのも1つの方法です。
(2)食事のマナーに厳しい
「こぼさないように食べなさい」「おはしはこう使いなさい」「好き嫌いしないでなんでも食べなさい」「手をついたりひじをついたりしないの!」など、食事のマナーやしつけについて、厳しくしすぎていませんか?
あまりに口うるさくすると、食事が楽しくなくなってしまい、子どもはその場から離れたくなったり、他のことをやりたくなってしまいます。
叱る代わりに、「○○されると困る」「△△してくれると助かる」「□□だとうれしい」など、ママの気持ちをやんわりと伝えてみましょう。
(3)テーブルの周りに気になるものがたくさんある
目の前におもちゃが出しっぱなしになっていたり、テレビがついていたりすると、子どもはそれらが気になって食事どころではなくなります。
食事に集中するためには、気になるものはできるだけ周りに置かないようにし、テレビも消しておくのがよいでしょう。
(4)子どもひとりだけで食べている
「子どもと一緒に食べると、子どもの食事の世話に追われて、自分は落ち着いて食べられない」などの理由で、ママは子どもとは別に食べているということはありませんか?
これでは、ママが上手な食事のしかたの手本を見せることができません。
子どもに落ち着いて食事をしてもらうには、ママと一緒に食べることが大切。
なにより、ママとコミュニケーションを取ることで、食事がより楽しくなります。
(5)ママがマナーを守っていない
食事中にママがスマホをしていたり、何かを取りに頻繁に立ち歩いたりしていませんか?
また、普段子どもには厳しくしているのに、ママ自らがこぼしながら食べていたり、手やひじをついて食べたりしていませんか?
子どもは良く見ていますので、ママ自身がマナーを守るようにしましょう。
食事は毎日摂らなければならないもの。
それが毎回叱ってばかりでは、親も子どもも辛くなってしまいます。
子どもの遊び食べや立ち歩きで困っているなら、その原因を取り除くことがポイント。
上記で当てはまるものがあれば、できるかぎり取り除くようにして、親子で楽しく食事をしたいですね。